G長野サブマリン撃ち!デーゲーム克服
「巨人7-1ヤクルト」(14日、東京ドーム)
狙い通りに仕留めた。巨人の5番・長野久義外野手が、右中間への同点適時二塁打を含む2安打2打点。3連勝に貢献し「思い切りいこうと思っていた。(打球が)いいところに飛んでくれた」とはにかんだ。
アンダースロー攻略のお手本を示した。1点を追う二回無死二塁。1-1からのスライダーを引きつけ、右中間突破の適時二塁打。試合前、スローボールをひたすら逆方向に打ち続けていた練習が実を結び、打線に勢いを呼び込んだ。
山中とは昨季も2打数2安打。「(打ったのは)たまたま。いいイメージもないです」と謙遜するが、西武・牧田にも通算8打数4安打のデータが残る。球界屈指の“アンダースローキラー”が、その真価を発揮した。
苦手の“朝”も克服した。試合前の時点で、今季はナイターの打率・349に対し、デーゲームは同・173。ナイター翌日のデーゲームとあり、球場入りの際には「目、覚めてないよ」と冗談も吐いたが、外野守備や走塁練習を入念にこなし、十分に汗を流した。シートノック前にはアメを口に含んで集中力を高め、第一打席から好結果。八回の第4打席でも適時二塁打を放ち、トドメを刺した。
完勝で、がっちり首位をキープ。高橋監督も「いい対策、いい準備ができていたと思います」と満足げだった。