オリ・ブラ砲秋田の鬼弾!当地打率5割
「楽天1-7オリックス」(17日、秋田こまちスタジアム)
秋田の鬼はなまはげではなくオリックスのトニ・ブランコ内野手だった。4点リードの八回2死三塁。入野の7球目、高めに浮いたフォークを見逃さなかった。漆黒の夜に高々と舞い上がった白球は、ゆっくりと左翼スタンドに落ちる1号2ランとなった。
三回には先頭で今季初安打となる二塁打を放ち先制の起点となった。これで秋田こまちスタジアムでは中日在籍時の2010年から通算6試合で24打数12安打の打率5割、2本塁打、12打点と驚異的な数字が並んだ。
「昨日、いいデータを聞いていたから精神的にポジティブに打席に入れた。ここはバックスクリーンの色が濃くてボールの回転が見やすいし、マウンドも高くないから投手が遠くに感じる。ここを本拠地にするチームがあったらそのチームと契約しないとね」
バット同様、ジョークも抜群だ。福良監督も「追加点が大きかったね。考えた通りの打線が当たった。ブランコを7番に置いたのが良かった」とニヤリ。
試合後は右足全体をアイシングでぐるぐる巻きにして出てきた。古傷の右膝は万全ではない。さらにチームはこの日、新外国人クラークの獲得を発表。ブラ砲にも厳しい競争が待ち受けるが、大好きな秋田で強烈な存在感を示して見せた。