ヤ山田2発!単独キング「勝利に貢献」
「ヤクルト6-3DeNA」(20日、神宮球場)
バットで勝利の扉を強引にこじ開けた。神宮の夜空に掲げた2本のアーチ。耳をつんざくような本拠地の大歓声を浴びた。ヤクルト・山田哲人内野手は「最近チームの勝利に貢献できてなかった。チームの勝利に貢献できて本当に良かったです」と余韻に浸った。
まずは2点を追う四回。井納のスライダーを完璧に捉え、左翼席への10試合ぶりの13号ソロ。同点の八回には今度は右腕のフォークをたたき左翼席に運ぶ決勝の14号ソロだ。
ミスをバネにし力に変えた。二回の自らの今季初失策が失点につながった。「ミスをして迷惑を掛けた。守れなかったら打つしかない。集中していったおかげでいい結果が出た」と振り返った。
5月1日・巨人戦以来、今季2度目の1試合2本塁打。14本塁打はリーグ単独トップだが慢心はない。「意識するとしたら9月に入ってから。勘違いしないようにあしたから切り替えて頑張ります」。敗れれば最下位転落の危機も救った。若武者が、反撃への号砲となる。