明大3季ぶりV王手、主将柳が立大完封
「東京六大学野球、明大2-0立大」(21日、神宮球場)
明大はエースで主将の柳裕也投手(4年・横浜)が4安打完封、2-0で立大に先勝し、3季ぶり38度目の優勝に王手をかけた。
主将が、3季ぶりの優勝を大きくたぐりよせた。明大の柳が、開幕・東大戦以来となる完封勝利。「きょうは大事な試合だったので完封してやろうという気持ちで投げました」。スコアボードにならべた9つのゼロの満足げだった。
直球を軸に勝負した。前週の早大戦は5回まで完全から、6回に同点ソロを許し8回には逆転も許した。試合前半で空振りを取っていた変化球を中盤以降に見極められていったのが要因と反省。ブルペンでの調子も見極めて直球勝負を選んだ。捕手の牛島も「真っすぐのコントロールのばらつきもあったが、強さで押そうと思った」と完封にうなずいた。
昨秋は、王手をかけてから最終カードの法大に連敗、早大に優勝をさらわれているだけにチームに油断はない。今季リーグ最多の5勝目、防御率も0・83でトップに躍り出た柳は「あしたの立教は、きょうより強い立教が来ると思うので、しっかり準備したい」と気を緩めずに引き揚げた。