立命大“超変革”16年ぶり3連覇
「関西学生野球、立命大4-1同大」(21日、わかさスタジアム京都)
立命大が同大を下し、3季連続37度目の優勝(旧リーグ時代を含む)を果たした。ドラフト1位で巨人に入団した桜井俊貴投手(22)ら主力がほぼ卒業する中、“超変革野球”で16年ぶりのリーグ3連覇へ導いた後藤昇監督(55)。新チーム発足から競争主義を打ち出し、規格外の重量バットを使った打線強化が実を結んだ。
昨年のエースはいない。4番も正捕手も遊撃手も卒業した。ガラリとメンバーが入れ替わる中で成し遂げたリーグ3連覇。後藤監督は「競争させて、競争に勝ったメンバーが試合で活躍してくれた。プロセスよりも結果。選手同士も理解してくれた」と目を細める。
オープン戦から試合の結果でメンバーを激しく入れ替えた。学年関係なく、数字を最優先した。数少ない昨年からのレギュラー・池内将哉内野手(4年・今治西)は「結果が出なくてやばいと思っていた。絶対に打ってやろう」と危機感を抱き、五回に決勝の適時三塁打を放った。
打線強化のために87センチ、1キロの規格外バットでスイングさせ「関西を勝ち抜くには打たないと」と明かした後藤監督。阪神・金本監督も提唱する“超変革野球”が大学野球の現場でも結実した。