西武・菊池雄星「納得」の4勝目
「西武7-0楽天」(25日、西武プリンスドーム)
覚醒した左腕がほえた。六回1死二、三塁。西武・菊池が松井稼を空振り三振、続くウィーラーも三ゴロでピンチを切り抜けた。7回を4安打無失点。18日のロッテ戦から13イニング連続無失点の力投で、4勝目をもぎ取った。
150キロ超の快速球と変化球のコンビネーションがさえた。特にカーブは直球と40キロ近い緩急差。六回にウィーラーを打ち取ったのは117キロのカーブ。「ピンチでも使えるようになった実感がある」と新境地を開拓しつつある。
勝つ-という理想の投球を追求するために、バッテリーでカーブの必要性を話し合った。意識的に多投した4日のオリックス戦は7回2失点の好投で、自身4試合ぶりの白星となる2勝目を挙げた。さらにロッテ戦からの連勝で5月は4戦3勝だ。
田辺監督は「貫禄が出てきたな」と目を細めた。先発陣で最多の4勝を挙げながら、チームも自身もまだ黒星先行。「5敗もしている。貯金をしたい」。剛腕がさらなる連勝街道を突き進む。