東京ガス山岡 満塁被弾も12球団が絶賛
「都市対抗野球・東京2次予選、JR東日本4-0東京ガス」(27日、大田スタジアム)
東京ガスが敗れ、第2代表決定トーナメントに回った。今秋ドラフト1位候補の最速150キロ右腕・山岡泰輔投手(20)は、八回に満塁本塁打を浴び、7回1/3を6安打4失点で降板。しかし、視察した12球団のスカウト陣は実力を高く評価した。
マウンドで山岡が顔色を失った。両チーム無得点で迎えた八回、カットボールを左越えに運ばれる痛恨の満塁被弾。「七回ぐらいから直球が行かなくなり、抑えるすべがなくなった。打たれるべくして打たれた」と、潔く負けを認めた。
中盤までは、社会人No.1投手の力を見せつけた。148キロを計測した直球で押し込み、鋭いスライダーは、カウント球にも勝負球にも自由自在で9奪三振。阪神・平塚スカウトが「いつ見ても変わらない。あのスライダーは打者は嫌」と話せば、広島・苑田スカウト統括部長が「スピードとキレは最高。(1位の)12人には入る」と、太鼓判を押した。
敗れても「都市対抗に出られればいい」と冷静に話した山岡。第2代表獲得へ、気持ちを切り替えた。