京産大が大逆転V!崖っぷちから3連勝
「関西六大学野球、京産大4-1大商大」(27日、南港中央野球場)
京産大が大商大とのプレーオフを制し、3季ぶり11度目の優勝を果たした。勝村法彦監督(59)は開幕前、なかなか整わない戦力に最下位を覚悟。それでも下級生を積極的に起用し、崖っぷちからの大逆転優勝を果たした。最優秀選手に京産大の福山大貴捕手(4年・明石)、最優秀投手に大院大の堀田晃投手(4年・松山商)が選ばれた。首位打者は龍谷大の堀口裕真外野手(2年・近江)が打率・447で獲得した。
教え子たちがマウンドで喜ぶ姿が涙でにじんだ。号泣しながら胴上げされた勝村監督は「開幕前は一番下になることも覚悟していた」と声を震わせる。最終節1回戦で大商大に敗れ優勝に王手をかけられてから3連勝で逆転V。「本当に想像できなかった」と驚きの声を上げた。
先発マウンドを託した川辺凜投手(2年・東山)が6回2安打無失点の快投。救援した熊山琢也投手(3年・東海大仰星)も1失点で大商大の反撃をかわした。
川辺はこの春、リーグ戦初マウンドを踏んだ際は足の震えが止まらなかった。先発投手2人とレギュラー6人が卒業して迎えた今春、指揮官は勝つことよりも「最後までやりきる力をつけよう」とナインに伝えた。下級生中心のチームが崖っぷちから、神宮の切符をつかんだ。