中日若松8連勝の鷹止めた!故郷福岡で
「交流戦、ソフトバンク0-5中日」(1日、ヤフオクドーム)
敵地だが、ふるさと。中日・若松駿太投手は「あまり意識はしない」と言ったが、両親や知人ら10人以上を招待して負けるわけにはいかなかった。最強打線に付け入る隙を与えず「最高です!」。お立ち台でそう叫ぶのも無理なかった。
交流戦だからこその投球が生きた。ソフトバンクには昨年5月27日に中継ぎで5回2/3を投げているが、データは多くない。直球と宝刀・チェンジアップを最大限に生かして組み立てた。
一回1死一塁で柳田との対戦は、120キロのチェンジアップで空振り三振。2打席目も遊ゴロに打ち取った後、六回2死で迎えた3打席目は執拗(しつよう)な内角攻めで最後は直球で見逃し三振に斬った。
完封こそ逃したが、8回を投げ散発3安打8奪三振で4月5日のDeNA戦以来、今季2度目の無失点。「打者が何を狙っているのか考えながらできました」。九回は田島が抑え、ソフトバンクに今季初の零封負けをお見舞いした。