国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は１日、スイスのローザンヌで理事会第１日の審議を行い、２０２０年東京五輪の追加種目として野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの５競技１８種目を承認し、リオデジャネイロ五輪開幕前に開く８月の総会に一括提案することを決めた。約１００人のＩＯＣ委員による投票は５競技一括で実施され、採用の可否を最終決定する。

　野球とソフトボールは０８年北京五輪以来、３大会ぶりの復帰へ大きく前進した。ＩＯＣのコーツ副会長は「総会で採用される自信がある」と強調。大会組織委員会の森喜朗会長は「第一関門を通った。一括のパッケージ提案が強い希望だった」と満足感を示した。

　野球は米大リーグが五輪への選手派遣に消極的で「トップ選手の参加が課題」とされたが、大きな異論は出なかった。世界野球ソフトボール連盟（ＷＢＳＣ）は米大リーグ機構（ＭＬＢ）と交渉を続け、準決勝と決勝の限定参加案などを提示している。現行案では出場は６チームと少なく、大会方式や大陸別出場枠のバランスも検討課題となる。