G5連勝!菅野やっと5勝「長かった」
「交流戦、巨人5-4日本ハム」(3日、東京ドーム)
祈るように見つめていた。1点リードの九回2死満塁。谷口の放った打球を左翼・大田が背走キャッチ。その瞬間、一塁ベンチの巨人・菅野智之投手は両手を突き上げ、喜びを爆発させた。5月5日以来の5勝目。「正直、長かった」。お立ち台で、思わず本音を漏らした。
序盤から、力で押し続けた。一回2死一塁では中田に全球直球勝負で空振り三振。「スライダー、スライダーというデータがあったと思う。こういう投球もできるというのを見せたかった」。直球を軸に、六回まで無失点に抑えた。
ピンチでは冷静なマウンドさばきも光った。七回、1点を返され、さらに続いた1死一、二塁で中島をカーブで投ゴロ併殺。「カットしてくるバッターには、大きな変化球が有効という持論がある」。狙い通りの投球で、7回1失点に抑えた。
過去3戦は24イニングを投げて自責点0。だが、打線の援護がなく白星が遠かった。高橋監督は「私もそうですが、他の選手も何とか勝たせたいと思っていたと思う」。5試合連続登板の沢村やマシソンが熱投し、ウイニングボールをエースに届けた。
チームは7連敗後に息を吹き返し、今季初の5連勝。首位・広島とは0・5差に接近。菅野は「ひとつの目標として交流戦の優勝がある。チーム一丸、頑張ります」と高らかに誓った。