ビシエド座席破壊弾だけ…中日打線沈黙
「交流戦、オリックス2-1中日」(8日、京セラドーム大阪)
ビシエド砲がさく裂した。2点を追う四回。中日のダヤン・ビシエド内野手(27)が松葉の140キロを捉えた打球はライナーで左中間最上段の5階席へ。15号ソロは座席を破壊して開けた穴にのめり込む、アンビリーバブル弾だった。
試合後は日本に来て1番の当たりかと問われ「そうだね。フフッ」と笑みをつくるほど。破壊された樹脂製の座席は、すぐに新品に取り換えられた。
ただ試合はこの1点のみ。「ビシエドの本塁打1本じゃどうにもならないね」という谷繁監督の言葉がすべてを物語った。打線は今季ワーストを更新する2安打。ビシエドを今季初めてDHで起用し一塁に福田、三塁にプロ初出場となる石川の右打者コンビを抜てきしたが、2人はそろって無安打。試合後、福田の2軍落ちが濃厚となった。