竜・大野145球熱投 左肘痛から復活3勝
「交流戦、西武2-4中日」(11日、西武プリンスドーム)
完投こそエースの証し。中日・大野雄大投手が、九回のマウンドへ上がる。145球目。金子侑を142キロの速球でねじ伏せた。中飛がグラブに収まるのを確認して左手をグッと握った。左肘痛で離脱してから2カ月。復帰2戦目で今季3勝目を手にした。
「途中で完投は無理やろうな、と思っていたんですけど気合でいきました。うれしいです」
145球は昨年9月2日・DeNA戦(ナゴヤドーム)の146球に次ぐ、プロ入り以来2番目の球数。「投げられない2カ月でパワーアップしたかった」。筋力トレーニングの量を増やしたのも隠し味となった。
チームも勝率5割復帰。谷繁監督は決勝2ランの平田と並べて「投手は大野、野手は平田がこうやってチームを引っ張っていってくれないとね」と納得顔を見せた。