DeNA山口 自身初2試合連続完封
「オリックス0-4DeNA」(12日、京セラドーム大阪)
エースが貫禄の投球でチームを単独2位へと浮上させた。「(調子は)ずっといいので、それが結果として出てくれて、すごくうれしい」。DeNA・山口俊投手(28)が充実の笑みで喜びを表した。
初回に1死二、三塁の危機を招くも4番・T-岡田を空振り三振、続く中島を遊ゴロに仕留めると、二回以降は投球に安定感が増す。効果的だったのがカーブだ。「今年の方が抜けがよくなった」という球を、勝負球にも使えるようになった。
捕手・高城も「カーブをうまく使えた。カーブを使うことで腕の振りが修正されて直球もよくなるし、生きる。すべてにプラス」と話す。ワンシームなどの動く球も早いカウントで使い、積極的に仕掛けてくるオリックス打線を手玉に取った。
これで前回登板の5日・ロッテ戦(横浜)に続き、自身初となる2試合連続完封で今季5勝目。ただ山口は「自信にはなるけど、夏場が勝負。大事な試合でこういう投球ができるようにしたい」と言い切る。エースの快投が必要な時は、この先にある。