中京学院大が凱旋 吉川には祝福殺到

 中京学院大(東海地区)が12日に神宮球場であった第65回全日本大学野球選手権大会決勝で中央学院大(千葉県)に5-2で勝ち、初出場で優勝した。初出場優勝は1993年の青学大以来、史上7校目の快挙。東海地区連盟所属のチームが優勝するのも初めてだった。ナインは一夜明けた13日、東京都内の宿舎を出発し、岐阜県中津川市の中京学院大中津川キャンパスに凱旋(がいせん)、学生や関係者ら約200人の喝采を浴びた。

 全5試合で安打を放って攻守で優勝に大きく貢献、プロ側の評価をさらに高めた今秋ドラフト1位候補の吉川尚輝遊撃手(4年、岐阜・中京)の元には100件ほどのメッセージが届いた。全てに返信したという吉川は「優勝の実感が湧いてきた」と満面の笑み。また「電話が鳴りっぱなし」という近藤正監督(68)にはOBの広島・菊池からも連絡があったという。「信じられないと言っていた」と教え子からの祝福を喜んだ。

 吉川と4勝を挙げて最優秀投手賞に輝いたエース左腕・柳川優太投手(4年・大垣日大)は、日米大学選手権(7月12日開幕、静岡・草薙ほか)の日本代表選考合宿に17日から参加する。特に吉川は同じ遊撃手のドラフト1位候補である日大・京田とポジションを争うことになる。「お互いに注目されている同士。いろいろ話して仲良くなりたい。いいところを見せてアピールしたい」と吉川。休む間もなく、再び戦いの舞台に戻る。

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