日本ハム・有原 無四球完封で6勝
「交流戦、DeNA0-4日本ハム」(14日、ハードオフエコスタジアム新潟)
重い直球がミットにズドンと収まった瞬間、日本ハム・有原は拳を小さく握った。最後は筒香を見逃し三振に仕留め、昨年9月5日以来2度目の完封で6勝目を飾った。「うれしいです。市川さんがうまくリードしてくれたおかげです」と頬を緩ませた。
人生で初めて訪れた新潟。本拠地札幌とは異なる低いマウンドに序盤は苦しみ、二回まで3安打を浴びた。高めに浮いた球を打たれたが、三回以降は低めに投げることを意識した。「カット、ツーシームがいいところにいった。徐々に修正できた」。結局三塁を踏ませず無四球、9奪三振と危なげなかった。
チームきっての大食漢は前夜、新潟名産のコシヒカリをたくさん食べたという。おいしいお米で体力を蓄えた結果、この日の129球の力投につながった。代打で待機していた大谷も「あのピッチングなら(自分は)必要なかったですね」と脱帽するほどだった。
防御率は再び1点台に戻り、1・96に。「本当にいい球場、いい場所ですね」と越後での快投の喜びをかみしめた。