オリックスお目覚め T岡田が逆襲弾
「交流戦、阪神1-5オリックス」(15日、甲子園球場)
オリックスの危機を救ったのはT-岡田だった。同点の八回先頭。カウント3-1からの高橋の5球目を豪快に振り抜くと、右翼から左翼へと吹く浜風を切り裂き右翼スタンドに運んだ。これが自身4本目の聖地弾となった。
「完ぺきです。浜風?しっかりと自分のスイングをすれば、どの球場でもどの方向でも入ると思っている」
5連敗。しかも3試合連続完封負けとどん底だった。負の流れを止めるのは自分だと言い聞かせて臨んだ。7日・中日戦の九回1死満塁。サヨナラの絶好機に併殺打に終わった。そこからチームは沈んでいった。
「あれから流れが良くないのは自分でも分かっていた。自分が打てなくて取れる試合を落としていたのも自覚していたから」
打順は4番から6番に下げられた。それでも前を向いた。連続無得点イニングが続いていた六回には2死一、二塁の場面で代打・モレルの右前打で二塁から生還した。
「タイミングはアウトでしたけどみんなの気持ちが送球をそらしてくれた」
これがチーム36イニングぶりの得点となった。
終わってみれば7試合ぶりの2桁安打。T-岡田は「まだまだ取り返さないといけない」と言った。この勝利を逆襲の起点にするつもりだ。