G坂本V2ラン!ミスター傘寿祝いだ
「交流戦、巨人10-7楽天」(16日、東京ドーム)
主将が乱打戦の決着をつけた。巨人・坂本勇人内野手が14号逆転2ランを放ち、チームを5割復帰、2位浮上に導いた。長嶋茂雄終身名誉監督が見守る前での決勝弾。「ひと振りで仕留められてうれしいです」とお立ち台で笑顔をはじけさせた。
1点ビハインドの八回1死二塁だった。青山が投じた3球目、内角低め直球を強振。打球は左翼席へ包まれ、一気にG党の歓声が本拠地に鳴り響いた。「僕だけ安打を打ってないと寂しく思っていた。最後に最高の結果が出て良かった」。ここまで4打数無安打だったが、意地の一打でチームを好転させた。
この日は長嶋氏の傘寿お祝い企画が行われ、五回終わりにはスタンド全体に「SHIGEO NAGASHIMA 祝 80」と人文字が描かれた。長嶋氏は貴賓席から笑顔で左手を振り「おめでとう」の声援に応え、坂本は「ショートからいい気を吸い取れたのかな」とニンマリだった。
高橋監督は「常日頃の姿勢がこういうところで力を発揮してくれるのかな」と坂本を称賛。今季最多タイの18安打で3カードぶりの勝ち越し。背番号6は「いい形で交流戦を終われるようにチーム一丸となって頑張っていきたい」と残り3試合への必勝を誓った。