巨人、悪夢 菅野2被弾で借金生活
「交流戦、巨人1-5ロッテ」(17日、東京ドーム)
試合後、ベンチ裏の通路に姿を見せた巨人・菅野は、サバサバとしていた。今季最短の6回2失点。そして今季初の1試合2被弾。「相手が涌井さんなので、何とか0点にと思っていた」と振り返り「何でも失投だと思っていたらシーズンは持たない」と強気の言葉が口をついた。
1点リードの四回1死。ナバーロをカウント1-2と追い込んで投じたフォークを「うまくバットに乗せられた」と左翼席へ運ばれた。同点の六回には先頭・角中への初球が甘く入り、打球は再び左翼席へ。今季の被本塁打がわずか2本だった右腕は「バッターが上だった」と冷静に分析した。
初回、先頭の細谷を打ち取るのに12球を要するなどロッテ打線の粘りに苦しみ、二回を終えた時点で球数は52球。「みんなの逆方向への意識は感じた。慎重になりすぎた」。2度の満塁の危機は乗り越えたものの、六回までに127球を費やしていた。
エースがまさかの連敗を喫し、連勝は2で止まり、再び借金生活に突入した。決して責められる内容ではなく、高橋監督も「調子は悪かったと思いますけど、粘っていたのかなと思いますけどね」とかばった。前回登板に続き、この日も援護は1点だけ。防御率0・88の右腕に、勝ちが付く展開がほしい。