大谷、負けないリアル二刀流!3戦3勝
「交流戦、中日2-3日本ハム」(19日、ナゴヤドーム)
アクシデントを乗り越えた。投げて打って走って。日本ハム・大谷が全てで躍動した。投げては8回2安打無失点で6勝目。今季最多となる毎回の12奪三振。打っては2打数1安打1打点の2四球と激走で勝利を呼びこんだ。
「長い回を投げたかったので、うまくいけたかなと思います。途中、踏ん張りも利かずに球が抜けた時もあったけど、修正はできました」と“本職”でゲームメークできたことに胸を張った。
二回に中前打。周囲をヒヤリとさせたのは四回。自打球を右すね内側に当て転倒、場内がどよめいた。だが、ベンチ裏でテーピングを巻き、アイシングして処置した後も痛みをこらえて投げ続けた。
六回には2死から四球で出塁後、レアードの左線二塁打で一気に本塁へ。全力疾走で先制点をもぎ取った。激走でテーピングが切れたが、直前のアクシデントを感じさせないスピードだった。八回には押し出し四球を選び、貴重な2点目をもぎ取った。
六回2死でビシエドから直球で見逃し三振を奪うと雄たけびを上げてガッツポーズ。最速161キロを含め、160キロ超えの直球は計7球。大谷見たさに複数のメジャー球団も視察。ブレーブスのマクドナルドGM補佐は「才能にあふれていて非常にワクワクさせる選手だ」と能力の高さに驚いた。
交流戦は3試合に“リアル二刀流”で出場し、3戦3勝。エンジンは完全に暖まった。「勝たないといけない。チームが勝てるよう頑張る」とソフトバンク追撃を高らかに宣言した。