ヤクルト山田両リーグ単独トップ23号
「交流戦、ヤクルト5-7西武」(19日、神宮球場)
完璧な手応えがあった。0-1の一回2死二塁。ヤクルト・山田がフルカウントから多和田のスライダーを豪快に振り抜いた。乾いた打球音を残し、打球はあっという間に左翼席に突き刺さった。
両リーグ単独トップの23号2ラン。「高めに浮いたスライダーをしっかり捉えることができました。いい角度で飛んでいってくれました」。しかし、2点を追う九回2死一、二塁で一ゴロに倒れて最終打者となり、悔しそうな表情を浮かべた。2安打3打点をマークしたが、勝利を導けなかった事実が笑顔を奪った。
チームの交流戦日程は終了。8本塁打は単独トップだが「全然良くない。チーム的に。勝たないと意味ないでしょう」と口を真一文字に結んだ。リーグ最下位にあえぐツバメ軍団。勝てないことが悔しく、もどかしい。
「切り替えてやります」と必死に前を向いた。リーグ戦再開で再び大暴れし、チームを上昇気流に乗せる。