宮台が日本代表入り 東大生33年ぶり
日米大学野球選手権(7月12日開幕、神宮など)に向けた日本代表選考合宿は19日、神奈川県平塚市内で3日間の日程を終え、東大・宮台康平投手(3年・湘南)ら24選手を代表メンバーに選んだ。東大選手の代表選出は、83年の大越健介投手以来33年ぶり。今秋ドラフト1位候補の中京学院大・吉川尚輝内野手(4年・中京)も代表入り。主将は明大・柳裕也投手(4年・横浜)が務める。
この春ブレークした赤門軍団のエースが、一気に日の丸にまで駆け上がった。「大変光栄です。大学日本代表の名に恥じないプレーをしたい」。東大では33年ぶり2人目の快挙。宮台は短い言葉に決意を込めた。
全力を出し切った。紅白戦の最終回に登板し、1回無失点。四球と安打を許しながら、三ゴロ併殺などでピンチを切り抜けた。自己最速148キロを計測した17日は2回1失点。中1日のこの日は最速143キロだったが、肩の回復に時間がかかる体だけに「とりあえず、やりきりました。2度投げられたことがアピールになったと思う」と振り返った。
結果的には最後の粘りが効いた。横井人輝監督(54)は「走者を背負った時に粘り強く投球できるかがポイント。頭脳的なものを持っている」と評価。「十分、先発として試合を作れる」と期待を寄せた。
合宿中は周囲との差を痛感した宮台。普段の練習時間など「野球にかける温度が違う」と自覚した。一方で「追いつきたい」と闘志に火がついた。直球や制球力を課題としつつ「シンカーではカウントが取れた」と収穫もあった。
高2冬に神奈川県選抜でスリランカ遠征を経験したが、外国勢との実質的な“勝負”は初めて。日本最高峰の東大法学部に籍を置く秀才左腕が、野球大国・米国に挑む。