右肩痛で２軍調整していた巨人のマイルズ・マイコラス投手（２７）が２１日、東京ドームで行われた１軍の練習に合流した。２５日のＤｅＮＡ戦に今季初先発する見通しで「チームの一員として手助けしたい」と力を込めた。

　広島追撃へ、昨季１３勝の助っ人が戻ってきた。オフに２年契約を結び、今季も菅野との２本柱として計算されていたが、キャンプ中に右肩の違和感を訴えて離脱。先発の駒が不足し、チームが苦しむ要因になっていた。待望の合流に高橋監督は「最初から投げてくれれば良かったけどね」と笑ったが、期待せずにはいられない。

　復帰までの道のりは平たんではなかった。離脱直後は軽症と思われたが、３月に治療のため一時帰国。再来日後もペースが上がらず、球団内に不信感が広がった。５月下旬にはローレン夫人と映画イベントに登場。リハビリ中にも関わらず仲良くフラッシュを浴びる姿に、球団はたまらず本人を呼び出して厳重注意。復帰に向けてペースアップするよう尻をたたいた。

　この日は「チームに貢献できるよう頑張る。自分が投げる限り、勝ちにこだわりたい」と、優等生発言を連発。遅れた分を取り戻すには、破竹の勢いで白星を稼ぐしかない。