G菅野背信…自己ワースト9失点KO
「DeNA12-6巨人」(24日、横浜スタジアム)
信じがたい光景だった。巨人・菅野が2回1/3、11安打でプロワーストの9失点KO。まさかの惨敗で、首位・広島との差が7に広がった。「疲れている中、結果をコンスタントに出さないといけない。チームに迷惑をかけた。申し訳ない」。エースは言い訳することなく、現実を受け止めた。
一回、梶谷に浴びた右越え適時打が悪夢の始まり。二回は4安打を集中され、3失点。三回は桑原にプロ入り初の満塁被弾を左翼席へ打ち込まれた。腕の振りが鈍く、普段のように150キロを超える直球はなし。変化球も高めに入り、最後まで修正できなかった。
正捕手の小林誠の負傷により、相川との初バッテリー。桑原には本塁打を含め、許した3安打はすべて初球を打たれた。「こうなったのはキャッチャーの責任」。女房役のベテランは、単調になった配球面を猛省した。
菅野は開幕から孤軍奮闘してきたが、これで3連敗。登板前0・88だった防御率も、1・64と一気に跳ね上がった。援護に恵まれない試合が続き、肩や肘にかかる負担も想像に難くない。
リーグ戦の再開は予想外の幕開け。高橋監督は「こういうこともある。切り替えるところは切り替えて」と話したが、エースの状態がぐらつき始めた事実が、チームに重くのしかかりそうだ。