燕サヨナラ3連勝ヤ!5位虎に0・5差

 「ヤクルト5-4中日」(26日、神宮球場)

 チームを覆いかけた暗雲を、9年目のいぶし銀が振り払った。4-4の延長十一回1死満塁。代打で登場したヤクルト・三輪正義内野手が中日・田島のフォークを中前にはじき返した。今季4度目の3連勝を決めた32歳は「期待されていないと思っていた」と振り返り「打てて良かった」と控えめに笑った。

 負ければ今後に尾を引きかねない展開だった。3点リードで迎えた九回の守り。1死満塁から谷の放った左前への打球に、左翼・比屋根がワンバウンドで頭を越された。まさかの失策で3者が生還。マウンドにいた守護神・オンドルセクは、この回を投げ終えベンチでブチ切れ。殺伐とした空気が漂っていた。

 ドタバタの末の勝利で5位・阪神に0・5差と迫った。真中監督は「勝ちきれないね」と苦笑いしながらも「三輪がよく打った」とたたえた。クラブハウス前で、衣笠球団社長ら幹部から水を浴びせられたヒーローは「まだ諦める数字じゃない」ときっぱり。次は敵地での広島戦。首位をたたいて、勢いを加速させる。

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