哲人28号!また山田ヤ!燕最下位脱出
「ヤクルト6-3巨人」(3日、秋田こまちスタジアム)
これぞ4番打者だ。2戦連続の決勝アーチ。燕軍団を最下位から脱出させ、ヤクルト・山田哲人内野手は「うれしいです」と少しだけ頬を緩めた。
百戦錬磨のベテランのようだった。2-3の七回無死一塁。豪腕のマシソンが相手で「バットを短く持った」。球筋もしっかりと頭に入っていた。3ボール1ストライクから直球に的を絞り、豪快にフルスイング。左翼席に運ぶ逆転の28号2ランだ。
「バッティングカウントだったので、ストレート狙いで思い切りいきました。狙っていたのでその通り結果が出て良かった」。役割を果たした23歳の若武者は笑みを浮かべた。真中監督は「見事ですね」と褒めたたえた。 通算99本目のアーチで節目の数字にリーチ。単純計算でシーズン50本塁打ペースだが「そこはあまり意識しないように。意識すると大振りになる。コンパクトなスイングを心がけたい」と山田。4番として目指すのは、勝利の2文字。3連勝したチームを一気に上昇気流に乗せる。