日本ハム9年ぶり11連勝 大谷バースデー適時打、22歳自ら祝福
「楽天3-8日本ハム」(5日、荘内銀行・日本製薬スタジアムやまがた)
打球が左前へポトリと落ちると、日本ハム・大谷は珍しく両手をたたいて喜んだ。2-2で迎えた七回だ。1死満塁から西川の2点二塁打で勝ち越し、なおも1死二、三塁。塩見の直球に詰まりながらも左前へ運び、2点二塁打とした。22歳の誕生日を祝うバースデータイムリーに「ラッキーですね。フォークを狙ってたんですけど、ある程度、振り切ったからです」とニヤリと笑った。
誕生日に不思議と結果を残す二刀流だ。14年の20歳の誕生日は2本塁打、昨季も代打で安打を放ち、3年連続で誕生日に結果を残している。過去4年間の通算バースデー打率は・417、2本塁打と節目でしっかり打つ。「大きいケガもなく自分の中で成長できている」と実感を込めて振り返った。
試合前にチームメートから「おめでとう」と祝福を受け、気合が入っていた。九回には快足を飛ばし、遊撃内野安打で今季10度目のマルチ安打を決めた。栗山監督も「誕生日にしっかり走ったことを思い出にしてほしい」と、この日の活躍がさらなる飛躍へとつながることを願った。
故郷の岩手に近い山形で思い出深い1日となった。「応援をいつもより感じました」。チームは07年以来9年ぶりの11連勝。野手で6試合連続安打と好調な二刀流がいるからこそ、快進撃は止まらない。