ヤクルト・バレンティン激高退場「故意にぶつけられた」
「ヤクルト6-3中日」(8日、神宮球場)
怒りが大爆発した。2-0の三回2死一塁。ジョーダンの初球を左腕に受けたヤクルト・バレンティンの表情がみるみる変わり鬼の形相になった。怒声を上げ、周囲の制止を振り切るように突進。ジョーダンのいる方向へ、ヘルメットを投げつけた。
両軍入り乱れる乱闘寸前の事態。バレンティンは、審判員から危険行為とみなされて13年以来2度目の退場処分を受けた。試合後は「故意にぶつけられたと感じた。許されることじゃない」と苦言を呈し、真中監督は「1球目からあそこにいくことはあり得ない」とフォローした。
連敗は3でストップし、最下位脱出。一回に先制の2点適時二塁打を放ったバレ砲は「チームが勝利してくれたのが唯一の救い」と試合後は安堵(あんど)感を漂わせた。