日本ハム劇的14連勝 ついに球団タイ

 「日本ハム6-5ロッテ」(10日、札幌ドーム)

 勝負強い助っ人が、今季チーム最長5時間10分の死闘にケリをつけた。日本ハム・レアードが6月10日・阪神戦以来、今季2度目、通算3本目のサヨナラアーチ。決勝の本塁を踏み、仲間から頭をたたかれながらも満面の笑みだ。その後はお決まりのすし握りポーズを連発。07年に記録した球団タイに並ぶ14連勝を劇弾で飾った。

 トップ・メヒアを1差で追走する25号アーチが、北海道移転後の主催試合500勝。「十二回もやってて疲れたので、早くゲームを終わらせたかった。早く帰りたいから、入ってくれと思って。入って良かったあ」。札幌ドームを訪れたファンを大喜びさせた。

 13連勝の勢いが今季最大5点差をもひっくり返した。七回に4点を返し、九回2死から追い付いた。フルカウントと追い込まれながら、田中賢が右翼席へ値千金の2号ソロ。07年の14連勝を主力として経験しているベテランは「(今の方が)勢いがあるし、破壊力がある。大量失点で負けてても同点にする雰囲気がある」とはっきり言った。

 先発した大谷を投手に専念させたが、心配は無用。大谷抜きで13安打6得点。「やってるものとして感動した」と栗山監督。破竹の勢いは日本記録の18連勝突破の期待も抱かせる。

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