阿部が黒田粉砕弾「球場がシーンとしたね」巨人が“意地星”ターン
「広島0-6巨人」(13日、マツダスタジアム)
敵地を静まり返らせた。巨人・阿部が先制の5号ソロを含め、2安打2打点の活躍。「来たボールに反応できた。ホームランを打って、(球場が)シーンとしたね」。意地の黒田撃ちで、眼前での日米通算200勝達成を防いだ。
貴重な一発は二回、無死。黒田が投じた142キロの初球を仕留め、右翼席に運んだ。六回、2死三塁では「何とかバットに当てることができた」と、しぶとく右前適時打。力投の田口を援護し、試合の流れを引き寄せた。
前夜は19被安打13失点で惨敗。この日も黒田のメモリアル達成を期待するカープファンで超満員に膨れ上がっていた。高橋監督は「慎之助(阿部)のホームランが空気を変えてくれた」とベテランに感謝した。
前半戦のラストゲームを快勝。首位・広島とは10ゲーム差と引き離されているが、指揮官は「投手が抑えて、きっちり点を取るゲームができた。いい弾みにしたい」と、巻き返しへ手応えをにじませた。