「フレッシュ球宴、ウエスタン選抜１－６イースタン選抜」（１４日、マスカットスタジアム）

　お祭り男の血が騒いだ。同世代が集結した祭典で、楽天ドラフト１位・オコエ瑠偉外野手（関東第一）がまばゆい光を放った。３安打猛打賞に三盗も披露。打点も稼いだ。ＭＶＰは逃したが、優秀選手賞で賞金５０万円をゲットした。

　初回、鷹のドラ１右腕・高橋を、中堅フェンス直撃の二塁打で砕いた。「お互いに自信を持っている真っすぐとフルスイングで勝負できた。気合ＭＡＸ！で真っすぐを打ち返すことができたのでうれしいです」。２死後には三盗にも成功。二回には青柳の低め直球を、交流戦での対戦経験を生かしてノーステップで中前に運んだ。

　球場では、家族や親戚、少年野球の恩師ら約３０人が見守った。オコエが交通費と宿泊代を賄って招待した。そんな孝行息子は、賞金の使い道を聞かれ「オフに家族を旅行に連れて行ってあげたい。自分に使ってもつまらないじゃないですか」と屈託なく笑った。

　若手の登竜門で、存在感を示したオコエ。「来年は上（１軍）のオールスターを目指したい」とステップアップを目指す。