12球団視察“須磨の藤浪”須磨翔風・才木5失点敗退
「高校野球兵庫大会・2回戦、報徳学園5-1須磨翔風」(14日、ベイコム野球場)
兵庫大会ではドラフト候補の須磨翔風・才木浩人投手(3年)が、強豪の報徳学園に挑んだが5失点で敗れた。それでもネット裏に詰めかけた日米12球団25人のスカウトは高評価。“須磨の藤浪”と称された公立の星は、短い夏を終えた。
泣かないと心に誓っていた。それでもあふれる涙をこらえきれなかった。序盤は「リラックスして」と右打者のアウトローへ直球を投げ込んだが、エースの責任が力みとなって才木のフォームを乱した。
味方が同点に追いついた直後の六回。「3人で終わらせようと思って」と力を込めた直球が高めに浮き、左翼席場外へ勝ち越し弾を浴びた。以降は「疲労もあって」と相手の猛攻を止められなかった。それでも6人態勢で視察した阪神・熊野スカウトは「今年一番のデキ。将来性も含めて、上位に入ってくると思う」と評する。
今後について「正式には決めてませんが、志望届は出そうと思ってます」と明かした才木。独特の長いリーチを持つ187センチ右腕には、次のステージが待っている。