ハム大谷、HRダービー初出場で豪快初V 規格外パワーで山田、柳田を撃破
「オールスター・第1戦、全パ4-5全セ」(15日、ヤフオクドーム)
マツダオールスターゲーム2016は15日、ヤフオクドームで第1戦が行われ、全セが全パに5-4で先勝した。最優秀選手(MVP)には本塁打と二塁打を放ったDeNAの筒香嘉智外野手(24)が初選出され、賞金300万円を獲得した。本塁打競争では日本ハム・大谷翔平投手(22)が優勝した。
恐るべき破壊力を見せつけた。ホームランダービー初出場の大谷が規格外のパワーで山田、柳田の強打者を撃破。投手との二刀流ながら初優勝を飾る快挙をやってのけた。
優勝賞金50万円を獲得。使い道を聞かれ「みんなとご飯に行きたい」と笑わせた二刀流。「打ててよかった。こういったところで盛り上げられてよかったです」と活躍に胸を張った。
圧巻だった。準決勝では計6発を放ち、5発の山田を退けた。決勝は柳田との対戦。相手が2発で終えた後、打席へ。7アウト制の勝負。1本を放ち、6アウトまで追い込まれてから右中間席中段へ運ぶと最後はバックスクリーン左へ突き刺した。大歓声に沸く中、爽やかな笑顔を振りまいた。
10日・ロッテ戦で右手中指のマメをつぶし降板。血で染まった指を見て栗山監督も「人工指で投げる以外無理だと思った」と、直後に投球は絶望的と判断していた。野手一刀流で出場が決まり、大谷は「できることを精一杯やりたい」と準備をしてきた。本番では八回に代打で打席へ。三直に倒れたが「楽しめました」と笑顔を見せた。
第2戦は「5番・指名打者」でスタメン予定。「負けたので、自分の打席で仕事ができるように」。今季10本塁打を放っている強打者ぶりを見せつける。