選手会、コリジョン運用見直しNO!嶋会長、シーズン中は「タイミングじゃない」
労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)の臨時大会が15日、福岡市内で行われた。今季から導入されたコリジョンルールについて、日本野球機構(NPB)が新たな運用見直しの基準を作り、早ければ後半戦開始からの適用を検討してきたが、選手会側は反対する方針を示した。
嶋会長は「選手全員が納得した時点で、新しい基準に合意したいということです」と説明。選手からはシーズン中の運用変更へ異論が出たこと、基準について選手へ直接説明がなされていないことを理由に、早期の変更へは反対でまとまった。
同ルールは本塁上での危険な衝突を防止するために導入。ただ、今季ここまで同ルール適用は計4例あったが、阪神などが運用について意見書を提出するなど混乱が見られた。
NPBは守備側選手の走路への進入ではなく、衝突の有無などに重点を置いた新たな運用基準を作り、4日の実行委員会を経て規則委員会でも議論。前半戦終了までに12球団を巡って監督、コーチらに説明が行われ、12球団からの理解を得られれば後半戦開始からの適用を検討していた。
選手間では早期の運用見直しに賛成する声もあったが「いろんな話をする中で、このタイミングじゃないのではと(決議した)」と嶋会長。選手会の意見は16日に行われる規則委員会で報告される。