大体大浪商・西田11K「必ず甲子園に。自分が連れて行く」
「高校野球大阪大会・2回戦、大体大浪商7-0藤井寺工科」(16日、舞洲ベースボールスタジアム)
大阪大会では、昨夏準優勝の大体大浪商は、エース・西田光汰投手(3年)が7回1安打無失点、11奪三振の快投で3回戦へ駒を進めた。
その投球は風格すら感じさせた。相手に付け入る隙をまったく与えなかった。7回1安打無失点という結果だけでなく、無四球、11Kと完璧な内容。ドラフト候補の西田は「バランスよく投げられたと思います」と納得の表情を浮かべる。
三振を奪える直球をテーマにオフから練習に励んできた。直球の最速は147キロまで伸びたが「147キロ出た時は棒球だったので、140キロで空振りを奪えるボールを」と、“質”にこだわってフォームを作り上げた。
直球主体の66球で7回を投げきったことが、その証し。空振りを奪い、ファウルを打たせて楽に相手を追い込んだ。昨夏、決勝のマウンドで2年生だった西田は悔し涙を流した。「必ず甲子園に。絶対に自分が連れて行く」と語気を強めたエースの存在が、古豪復活の原動力になる。