ロッテ・井口 球団最年長逆転満塁弾 41歳7カ月の大仕事で連敗止めた
「西武2-9ロッテ」(19日、西武ドーム)
ベテランの鮮やかな一振りだった。2点を追う六回1死満塁。ロッテ・井口はボール、ボールと続いた後の3球目を待っていた。代わったばかりの大石が投じた外角寄りの144キロ直球を強振。左翼席へ放り込む逆転の4号グランドスラムだ。
通算13本目の満塁弾は、3年前の8月22日の西武戦(QVC)でこの日と同じ大石から放って以来だった。「バッティングカウントだったので、思い切りいこうと思っていた」。しかも41歳7カ月の満弾は、アルトマンの41歳0カ月を更新する球団最年長記録だ。
連敗を6で止める一撃に、伊東監督は「ここ一番はやはりベテランだった。一発で流れをこちらに持ってきた」と絶賛した。
暑い日々が続くが、特別な対策はないという。自宅の冷房は常に25度に設定。球場では若手と同じ練習量をこなすベテランは「自分の記録はどうでもいいです。チームがいい位置にいますからね」と笑いながら、最後を締めた。