巨人、広島追撃へ、変則ローテで菅野投入
巨人・高橋由伸監督(41)が21日、広島追撃へ明日なき戦いを繰り広げる覚悟を口にした。帰京前の新神戸駅で「今勝たなければ、先はないわけだから」と語り、来週と再来週に控える広島との直接対決に、エース・菅野を立て続けに投入する可能性も出てきた。
4連勝で広島とのゲーム差は「9」に縮まった。「下のチームが勝ち出すと嫌なもの。パ・リーグみたいに差が縮まってくれば意識すると思う」。現役時代は幾度も首位を走り、追われる側の苦しみも熟知している。勢いを利用し、広島を慌てさせたい考えだ。
目指すは、広島との最大11・5差をひっくり返した96年“メークドラマ”の再現。その鍵を握るのが菅野だ。エースは22日のDeNA戦に先発予定だが、その後は中5日、中7日と間隔をずらすことで広島戦に2週連続で登板も可能。このプランについて、高橋監督は「まずは(22日に)投げてからだね」と否定しなかった。
菅野にもその期待は伝わっている。DeNA戦に向けてジャイアンツ球場で調整し、「来週、広島戦もあるのでいい流れに乗るだけでなく、もう一回新しい流れを作れるようにしたい」と、チームの勢いを加速させる投球を決意。鯉に重圧をかけ、奇跡の扉をこじ開けていく。