ロッテ・石川、球団初の新人から3年連続2桁勝利
「楽天1-12ロッテ」(22日、コボスタ宮城)
球団史上初の快挙となる、新人から3年連続での2桁勝利に到達した。ロッテ・石川は5安打1失点で危なげなく投げ抜き「先頭だけアウトにすれば、大量点はない。そこを意識して抑えた」と汗を拭った。
球速が思ったように上がらなかったが、その分変化球を軸に組み立てる懐の深さがある。特に武器とするシンカーを「抜けが良かった」と要所でちりばめ、楽天打線に的を絞らせなかった。
二回には右翼を守る荻野がライン際の鋭い打球に頭から飛び込む好捕で助けた。球数も少なく、今季2度目の完封を意識する展開だっただけに、九回2死から今江にソロを浴び「かなりもったいなかった。走者がいるときに、ああいうことがないようにしたい」と顔をしかめた。
防御率は1点台を保つが「ホームランが多いから、簡単に取りに行かないようにしたい」と慢心はない。1年目は10月、昨季は9月だった10勝目の到達を早々に手にした。それでも目標とする勝利数を問われ「取りあえず11勝です」と締めくくった。