高松商・植田響、大会史上初の1試合3本塁打 16点圧勝で4強入り

 「高校野球香川大会・準々決勝 高松商16-0丸亀」(22日、レクザムスタジアム)

 今春センバツ準優勝の高松商が、4番・植田響介捕手(3年)の大会史上初となる1試合3本塁打など5本のアーチを放ち、16得点の圧勝で準決勝進出を決めた。植田響は3安打7打点の大暴れだった。観音寺中央は八回に10者連続出塁の猛攻で一挙8点を奪うなど、17安打10得点で英明を下し、6年ぶりの4強入りを果たした。

 主砲のバットが火を噴いた。五回1死二塁。高松商の4番・植田響が放った打球は大きな弧を描き、右翼芝生席で弾んだ。初回の右中間への先制2ラン、二回の左越え3ランに続く3発目のアーチ。1試合3本塁打は香川大会初の快挙だ。

 「3本は生まれて初めて。人生で一番調子がいい日でした」

 予感はあった。「朝起きたとき、いつもは眠いのに、今朝は『よっしゃ~』って感じだったんです」。普段は練習で帰宅が遅く、通学も片道1時間以上かかるため睡眠時間は6時間程度。しかし夏休みに入った前夜は練習終了が早く、9時間近く眠れたという。

 「夜10時前に寝て、朝6時半に起きた。快眠できたからボールがよく見えました」

 センバツでは弟・理久都内野手(2年)と史上初の同一大会兄弟アベック弾を放った。それに続く快記録。長尾健司監督も「3本のうち逆方向に2本。価値あるホームランだった」と4番を称えた。

 植田響に続けとばかりに、三回には1番・安西翼外野手(3年)と3番・米麦圭造内野手(3年)もアーチをかけた。チームは5イニングで5本塁打を放ち15安打16得点。3試合連続コールドで4強入りを果たした。

 準決勝は春の県王者・大手前高松と対戦する。「次もぐっすり眠って、打ちたい」と植田響。快眠快打でチームを春夏連続の甲子園に導く。

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