ミラクル新田、六回一挙6得点で逆転!6番谷口が決勝弾

 「高校野球愛媛大会・3回戦、新田13-6小松」(23日、坊っちゃんスタジアム)

 愛媛は3回戦4試合が行われ、新田が12安打13得点で小松との打撃戦を制し、準々決勝に進出。六回に6番・谷口龍成外野手(3年)が逆転3ランを放った。

 “ミラクル新田”の底力だ。4点ビハインドの六回。4安打などで2点差に迫り、なおも1死一、二塁のチャンス。「後ろにつなぐことだけ考えていた」という6番・谷口が8球目の直球をとらえた打球は、歓声とともに左翼席に飛び込んだ。

 起死回生の逆転3ラン。これが自身の公式戦初アーチだった。岡田茂雄監督が「意外性の男」と呼ぶ背番号7は「気持ちで負けなかった」と胸を張った。この回6点を奪った新田打線は終盤、一気に小松を振り切った。

 1年前の悔しさを忘れなかった。小松とは昨夏も3回戦で対戦。4-4の七回に9点を失い、悪夢のようなコールド負けを喫した。劣勢をはね返せなかった反省から、岡田監督は練習試合や紅白戦で、ベンチ内に「第二のスコアボード」を導入したという。

 「例えば実際は10-0で勝っていても、第二のスコアボードは10-11にする。毎回、リードされている状況を設定して、逆転を狙うんです」。逆境に強くなるためのアイデアが実を結び、小松に雪辱を果たした。

 新田はセンバツに過去2度出場しているが、夏の聖地はまだ経験がない。準々決勝の相手は愛媛大付。「次もつなぐバッティングをしたい」と谷口。悲願達成へ、どんな苦境に立たされても新田ナインはあきらめない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス