高松商・植田理4安打4打点!準々決勝3本塁打の兄に続く3ラン
「高校野球香川大会・準決勝、高松商9-1大手前高松」(24日、レクザムスタジアム)
香川大会は準決勝2試合が行われ、今春センバツ準優勝の高松商が、春の県大会王者の大手前高松に圧勝。4試合連続コールド勝ちで7年ぶりの決勝進出を決めた。6番・植田理久都内野手(2年)が五回にダメ押し3ランを放つなど、4打数4安打4打点の大活躍。尽誠学園は観音寺中央を八回コールドで破り、3年ぶりの決勝進出を果たした。
兄に続く-。その強い思いがバットにこもっていた。4-0で迎えた五回。1点を追加し、なおも1死一、二塁のチャンスで、高松商の6番・植田理が3球目の内角直球を振り抜いた。打球は左翼芝生席へ。7年ぶりの決勝進出を決定づけるダメ押し3ランだ。
「兄から刺激を受けました。大振りをせず、コンパクトに打てたのが良かった」
22日の準々決勝・丸亀戦で、兄の4番・響介捕手(3年)が3本塁打を放った。香川大会初の快挙に「すごいの一言」と弟は持ち上げる。
自宅に帰ると、兄は3個のホームランボールをケースに入れて誇らしげにリビングに飾った。その姿を見て「自分も打ちたいと思った」。闘志満々で臨んだ準決勝で、大手前高松の好右腕・門内から4打数4安打4打点の大暴れ。兄も「ナイスバッティング」と弟をたたえた。
準優勝したセンバツで史上初の同一大会兄弟アベック弾を記録した植田兄弟。今大会もそろってアーチをかけた。植田理は「兄の3個と一緒に飾っておきます」と笑う。
4戦連続コールドと圧倒的な力で勝ち上がり、決勝は尽誠学園と対決する。「いい準備をしたい。家に帰って、いっぱい食べて、いっぱい寝ます」。20年ぶりの夏の甲子園へ、破壊力を増す弟のバットが頼もしい。