明石商逆転2年連続4強 エース吉高が投打に活躍
「高校野球兵庫大会・準々決勝、明石商5-4神戸国際大付」(25日、明石トーカロ球場)
最速146キロ速球に鋭く落ちるスプリットもある。それでも、エースの最大の武器は、その燃え立つ闘志だ。今春センバツで8強入りした明石商が神戸国際大付に逆転勝ち。明石商のエース右腕の吉高壮投手(3年)が、投げて打って走ってと、獅子奮迅の活躍でチームを2年連続4強へ導いた。
「何としてもホームにかえろうと思った」という1点ビハインドの七回。1死から中前打。続く7番・栃谷慎太郎内野手(3年)の左中間二塁打で一塁から本塁へ激走した。気迫のスライディングで同点とすると、ガッツポーズでナインを鼓舞。続く藤井聖也捕手(3年)も左前打など、この回7安打で一気に逆転した。
投げては11安打4失点の粘投。「気持ちが続いたから勝てたかな」。九回は味方の連続失策から1点差とされたが、最後の打者を打ち取るとマウンドで思い切りほえた。狭間善徳監督(52)は「よう耐えた。自分のことだけじゃなく、チームのことを考えられるようになった」とエースの成長を認めていた。