明石商、昨年までのスコアラーが決勝2ラン 2年連続決勝進出

4回、野村が2点本塁打を放つ=姫路市ウインク球場
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 「高校野球兵庫大会・準決勝、明石商3-1神港学園」(27日、姫路ウインク球場)

 今春のセンバツで8強入りした明石商が昨年に続き決勝に進出した。

 1-1の四回、2死二塁の場面で、公式戦初出場の野村弥慶外野手(3年)が右越え2ラン。「打った瞬間はライトフライだと思ったが、スタンドの応援で入ったと思う」と振り返った。

 昨年の夏と秋の大会はスコアラー。今春のセンバツはスタンド応援だった。フォロースイングを大きくするなど試行錯誤を重ね、今夏は背番号「16」を勝ち取った。

 前日のミーティング後に狭間善徳監督から先発出場を告げられ「緊張したが、思い切りやろうと。監督に『あかんかったら変えたるから』と言われてほぐれた」と初めてのチャンスに大暴れ。「大きいのを打つタイプではないので、ベースを回りながら自分を褒めた」と初々しい表情を浮かべた。

 狭間監督は野村の起用を「調子が良かったので、いつか出そうと思っていた」と説明。昨年は決勝で滝川二に敗れ、初の甲子園出場を逃したが「今年のセンバツで3試合できたことが大きい。全体的に去年のチームより一回り大きい」と自信をみせた。

 1失点完投のエース・吉高壮投手(3年)は「去年の決勝戦は力が発揮できなかった。一番悔しい試合。借りを返したい」と力を込めた。

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