プロ注目アドゥワが2失点完投 松山聖陵初の甲子園
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「高校野球愛媛大会・決勝、松山聖陵3-2新田」(28日、坊っちゃんスタジアム)
松山聖陵が新田との接戦を制し、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。今秋ドラフト候補で、ナイジェリア人の父を持つ最速145キロの身長196センチ右腕・アドゥワ誠投手(3年)が10安打2失点で完投。初回に痛烈なライナーが右肩を直撃するアクシデントがあったが、痛みに耐えながら投げ続け、勝利を呼び込んだ。
初回に新田に1点を先制された松山聖陵打線は、二回に8番・田頭直輝外野手(3年)と1番・大村弘稀外野手(3年)のタイムリーで3点を奪い逆転。6回に1点差に追いつかれたが、終盤もアドゥワが気迫のこもった投球を続けて逃げ切った。
打球直撃の影響で、この日の最速は138キロだったアドゥワは「痛みはあったけど、気持ちで投げた。粘り強く投げられたと思う。うれしいというよりホッとしている。甲子園では決勝まで行って勝って、監督を胴上げしたい」と話した。