東邦ドラフト候補・藤嶋完封で王手 勝負強さ光った
「高校野球愛知大会・準決勝、東邦3-0栄徳」(29日、岡崎市民球場)
エースの仕事をやり遂げた。今秋ドラフト候補の東邦・藤嶋健人投手(3年)が栄徳を6安打完封。2年ぶりの決勝だ。「どこも最後の意地がある。絶対に倒さないといけない相手」。146キロ右腕は愛工大名電との決戦に目を向けた。
打撃練習中に左手首を負傷した影響もあり、3試合ぶりの先発登板。序盤から真っすぐで押し、五回2死満塁では144キロの直球でねじ伏せた。打線の援護がない中で踏ん張り、七回の松本凌弥内野手(3年)のソロ弾で「勇気をもらった」と勢いに乗った。
視察に訪れた日本ハム・大渕スカウトディレクターは「球速が何キロ出るではなく、この勝負強さが魅力。社会人の投手のような感覚で見ていた」と評価した。決勝も結果だけを求めて腕を振る。