履正社が決勝進出 チーム防御率は7試合で0・59
「高校野球大阪大会・準決勝、履正社11-1桜宮」(30日、舞洲ベースボールスタジアム)
履正社が六回コールドで決勝進出を決めた。先発したドラフト候補の山口裕次郎投手(3年)は、走者を置きながらも粘りの投球で6回1失点。最速145キロを計測した力強いストレートで、要所を締めた。
前回、準々決勝の浪速戦で状態が良くなかったことから、登板翌日もブルペン入りして調整した山口。「きょうは良かったと思います。しっかり粘れた。前日に投げておかないと不安なので」と唯一の失点は味方の失策によるもの。今大会はチームメートのドラフト1位候補・寺島成輝投手(3年)とローテーションを組み、関大一戦で1回を投げた竹田祐投手(2年)も含む投手陣は、7試合46イニングで自責点はわずかに3と圧倒的な成績を残している。
激戦区の大阪で、大体大浪商や汎愛など強豪を相手にしながら防御率は0・59。山口は明日の決勝へ向けて「準備はしっかりしますけど、寺島に託したいと思います」と語り、寺島は「託されたのであれば、責任を果たしたい」と力を込めた。