ソフト60勝一番乗り!今宮V弾、工藤監督の助言生きた
「西武2-6ソフトバンク」(2日、西武プリンスドーム)
流れを呼び込む大きな一発となった。三回2死。ソフトバンク・今宮健太内野手がここまで無安打に抑え込まれていた西武・岸を捉えた。甘い真っすぐを捉えた打球は左翼席中段へ。シーズン自己最多となる8号先制ソロは、連敗を2で止める決勝弾だ。
「体がうまく反応してくれた」と納得の弾道を振り返る。好調だった打撃も、最近は下降気味。日本ハムとの3連戦を無安打で終え、この日は打順も9番に下がっていた。それだけに「これをいいきっかけにしていければ」とうなずいた。
試合前練習のティー打撃中。工藤監督から突然あおむけに寝るように指示され、両肩周辺などを指で押された。今宮は苦悶(くもん)の表情を浮かべる。「ここ(肩、脇の周辺)が硬いとうまくバットを振れない」と助言を受けたという。
工藤監督は「(助言が)本塁打につながったわけではないと思いますよ。でもあの一本は大きかった」とたたえた。勝率5割と苦しんだ7月を終え、8月は白星発進。リーグ60勝一番乗り。「また今月勝てるようにね」。指揮官は満足そうに笑った。