楽天銀次サヨナラ打!ここ一番で存在感
「楽天2-1オリックス」(2日、コボスタ宮城)
頼れる男がサヨナラを呼び込んだ。同点の九回1死満塁。楽天・銀次内野手は集中力を研ぎ澄ませた。「前に飛ばせば何とかなると思っていました」。西の144キロ直球を叩きつけると、打球は前進守備を敷いた狭い一、二塁間をしぶとくすり抜けた。
「きれいに打とうとは思っていなかった。ヒットになって良かったです」。ヒーローは照れくさそうに汗をぬぐった。実績十分な選手会長も、後半戦はアマダーの1軍復帰で出場機会が減り、2試合ぶりのスタメン。ここ一番で存在感を示し、逆転CSへ諦めないチームの強い意志を体現してみせた。
この日から左中間後方に新設されたメリーゴーラウンドが運行開始。花を添える劇的勝利に、銀次は「子どもたちも多く来るし、その中で打てたのは良かった」と笑顔を弾ませた。