ヤクルト山田31号V2ラン“大花火”で連敗7で止めた!筒香と2差キープ
「ヤクルト6-4広島」(3日、神宮球場)
頼りになるのはやはりこの男だった。7連敗と窮地に陥っていたツバメ軍団を決勝アーチで救った。ヤクルト・山田哲人内野手は「久々に勝利できましたしやっぱり勝つと気持ちいいですね」と少しだけ充実感に浸った。
4-4の七回2死三塁。ヘーゲンズの初球を思い切りよく豪快にフルスイングした。打球は、あっという間に真っ赤に染まった左翼席にグサリと突き刺さった。7試合ぶりの31号2ランが、値千金の一発になった。
師匠・杉村チーフ打撃コーチの助言を実践した。3打席目までは無安打。打撃は本調子ではなく、結果も出ていなかったため、初球から打つことに怖さがあった。だが七回の4打席目、ネクストサークルで、2年前に同コーチから「こういう時こそ積極的に打て」と言われたことを思い出し、結果につなげた。
本塁打王を争うDeNA・筒香との2本差は変わらないが、山田は意識していない。「目指しているところが違う」。史上初の2年連続トリプルスリー達成が大目標-。打率は・334、26盗塁で残り2つの部門でのクリアを目指している。
「長打よりも単打です。1日ヒット1本打てれば」。最下位のチームを浮上させるためにも若武者が、奮起するしかない。