ハム大谷14号&猛打賞3打点!止まらん5戦3発ソフト3連戦も野手出場へ

 「ロッテ2-10日本ハム」(3日、QVCマリンフィールド)

 計り知れない破壊力に味方も脱帽だ。九回。黒沢の内角スライダーに日本ハム・大谷翔平投手は体をコンパクトに回転し、高速スイングで幕張の夜空へ打ち上げた。高々と舞い上がった打球は右中間席へズドン。7月31日のソフトバンク戦以来の14号ソロだ。

 「打った瞬間ではなかったですけど、風で行ってくれました」。謙そんして振り返ったが、栗山監督も恐縮気味にハイタッチを交わすほどだった。

 大谷ショーの幕開けは、薄暮の初回だった。1死三塁。古谷の変化球を振り抜き一、二塁間を破る先制適時打。次打者中田の左線二塁打で一塁から快足を飛ばして一気に本塁へ。滑り込んでセーフ。強打&俊足で初回の2点に絡んだ。

 七回にも右中間適時二塁打を放ち、今季5度目の3安打猛打賞。そして3打点、3得点。最近5戦3発の長打力も合わせ、今や野手として欠かせない存在だ。右手中指マメの影響で投球フォームを崩し、後半戦は先発回避が続いているが、今週のロッテ、ソフトバンクとの上位2チームとの6連戦はすべて野手出場の可能性が高い。

 今後の先発登板復帰へ、2日から調整を再開。この日も打撃練習を最初に行い、その後投手練習をこなした二刀流。「打席でもマウンドでも優勝に貢献できるようにしたい」と言うが、今週は打って打って逆転Vへの道を引き寄せる。

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